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中古車買取の昔の思い出
まだ20世紀の、20代だったころ、なけなしの貯金とローンを組んで、「ローバーミニ」を買いました。それで北は北海道から南は鹿児島まで、日本くまなく旅しました。寒いときにはチョークを引かないとエンジンがかからず、クラクション(ウィンカーのレバーを押し込むとクラクションが鳴った)もしばしば壊れたりと、何かと手のかかる車でしたが、しかし乗っていて楽しい車でありました。今の妻ともいろいろ遊びに行った思いで深い車でした。結婚して、新婚旅行にイギリスに行ったときにも「本家」の「ミニ」に出くわしまして、妻ともども喜んでおりました。そしてその次の年、我々はその車を手放しました。子供が生まれるので、経済的理由によるところが大きかったのですが、残念な想いで泣く泣く手放しました。そのとき、中古車買取の店に車を下取りに出しましたが、当初言ったお店が「そんな車、いまさら売れないですよ」と言われ、かなり低い下取り額を提示されました。金額はともかく、その言い方が少々癪に障ったので、その店はあきらめ、別の店で下取りに出したところ、「この車、丁寧に乗ってますね」「手放すのは惜しいでしょう。我々もちゃんとしますから」とか言われて、おまけについた値段が前の店よりも10万円も上でした。そうやって評価されると、値段以上にうれしいものを感じました。お商売の基本を見せてもらったような思い出です。